ドラゴンズ日本一@Tokuzo

夕方から名古屋入り。ちょっと時間があったのでP-Canでドゥービー・ブラザーズのベスト盤(リマスター)と名古屋ウニタで宮本常一の文庫本を求めてからTokuzo入り。名前を逸したが得三限定アルゼンチンの小型パイ(エンパナーダ)、アジの香り揚げ(美味しい)、生ビール、ウコン酎×2、最後にパスタも。ライヴ第一部が終わってどうやら1-0、しかもパーフェクトだという情報が入る。8時過ぎて既に8回に差し掛かっているという。第二部の終わり、アンコールの手前で勝利を知る。カウンター席にいたTokuzo常連の○○さんとがっちり握手、だが周囲からはライヴの盛り上がりに受け止められたかもしれぬ。昨年、Acid Mothers Gongがリーグ優勝日と重なったときと同様、終演後ステージにスクリーンが用意され、ニュース報道に見入る。スーベニールの準備がないので昨年の売れ残りTシャツを購入し森田さんにマジックで「2007」と年号訂正さらに「日本一」とサインをいただく、ありがたい。今年の方式についてはいろいろ批判もあるが、こうしてTokuzoナイトに重なったのも何かのご縁であろう。Tokuzo近所の中華店へ向かえばガードマン数名が立ち、臨時休業となっていた。名古屋駅付近では既に号外を入手することはできなかった。
さてタンゴ・ネグロ・トリオTango Negro Trio。6500/7000。お客もほぼ満席、年齢層も極めて高い。ふだんからタンゴに精通している、という雰囲気ありあり。う〜ん、嫌な予感。ピアニスト/ボーカルは70を過ぎてブルースのように…ほどドスが効いているわけでない、ピアノの弾き癖もソツがない。ラウンジで聞かれるジャズ・トリオが各種スタイルをショーケース的に披露した感。リズムが致命的。当方も決してエキゾティックなアフロを、民族音楽のアフロを求めているわけではないが、あまりに単調なリズムの連続にドラ情報が気になるばかり。一年前の津山さんの言葉が身にしみる、「こんなところ来とる場合やないやろ」。立派な6弦ベースは4弦でも構わなかったのでは。アンコールでなんという曲だったか、ボラ・デ・ニエベもカバーしていた曲、これは灰汁(アク)の片鱗が聞こえた。パリ発ワールド・ミュージックの限界か。《タンゴのブラック・ルーツを追及するユニット》ということで、さらにTokuzo&西村秀人氏の全面協力ということからめずらしくチケットぴあで前売券を求めたのだったが、輝かしき経歴は経歴、70を過ぎての演奏にも敬意を表するものの、これからも能書きに惑わされずにミュージック・ライフを進むしかない。しかし今宵が6500円で河端一ほか日々のライヴが2000円にも満たぬとは世の慣わしとはいえ悲しい。