御じゃずO-Jazz、UP-TIGHT@Lucrezia

自宅より車で浜松へ、久々のこと。ただし名古屋に用事があり駐車に苦労する。浜松ではLucrezia近くに60分100円のパーキングを発見、限定3台で怪しいながらも駐車、実際に500円で済んだ。
Virus Roomはトリオのうち柳茶屋の歴代ドラマーが2名占める(だから今宵は3代のドラマーが集まったという触れ込みのわけ)。フロントの男性2名がギターとベースを持ち替え、混沌とした絡みをつくる。ちゃんとした唄モノなのに途中からノイズが幅を利かせたり、突然に食い込んでくるギターが素晴らしいがそれがハイライトではなく更に曲は進んでいったり。ただしDsは一貫して丁寧にリズムを歌い上げていった。何かに似せようとしてはいない姿勢に好感がもてた。でも途中のギターの切り込みと終盤、ツインギターとなったセットがよかった。
UP-TIGHT。シンバルを立てたセッティング(なんて言う?)。青木さんの《復帰》二度目のライヴ。冒頭は即興曲、その後おなじみの曲が続くがそれらは素材であり、かなり派手なアクションも併せて、心配は杞憂に終わった。このあたりで立ち見が多くなっていた。
御じゃずO-Jazz。当方、実はお初である。津山篤+小野良子に加え今宵は東洋之が参加。冒頭、津山さんは《フリージャズを演ります》とのMCがあるが果たしてそのことばに騙されてはいけない。津山の演奏に小野が反応するのが基本形。とはいえ津山の繰り出す技はアコギ+ボーカル、初披露のソプラノサックス(チャルメラ風リードではなかったが同様に唄の延長にある)、スキャット、ファズ化したアコギなどジャンルとは無縁、いわゆるフリージャズを容易にはみ出している。しかし小野はフルート(Ryoguyで既におなじみ)、サックス、ローランド・カーク風のダブル・サックスと敏捷に反応する。《曲》としてアレンジが固まりつつあるものから、お約束のご当地ソングまで、一曲が短めだから次々と繰り出す一時間。観ている側としても飽きることはなかった。ラストは津山さんがDsへ移動、サックスとのバトル。アンコールで津山篤ソロが披露されたが、良し悪しを承知で完結した技である。しかし津山がもう一人と演奏するとき、その技は更に魅力を増して、伸び伸びと自由自在に膨らんでいく。そういう意味で彼に反応できるのはこれまで河端一吉田達也くらいと思っていた(cf.Zoffy,赤天)。ところが小野良子の名前を加えねばならない。ところで小野さんは髪をカットしていた。
帰りは御じゃず組の車を浜松西インターまでナビゲイトしてお別れ。当方は湾岸道路をぶっ飛ばす。