James Blood Ulmer の新譜

  • James Blood Ulmer Bad Blood In The City: Piety Street Sessions (Hyena) 版元に予約すると、初回特典で既発売盤から選曲されたプロモ盤付きであったが送料など考えるとこのプロモ盤のために1000円以上支払った計算に。某ユニの《ヴァーノン・レイド等鉄壁の布陣で織り成すウルマー・ファンク・ワールド!!》のうたい文句で構わないが、近年リリースが続くアルバムと同様、音としてはモダンブルースのスタイルに留まっている。しかし全体としてはボーカル・アルバムのよう。その理由として、スタンダード・ナンバーが半分なのだが残り半分のオリジナル曲のタイトルは"Survivors of the Hurricane""Katrina""Talk to the President"、つまり一昨年のハリケーンがテーマという。メジャーから出せそうにない内容であろう、Ulmerの反骨精神。しかし英語がわからなければ楽しむ(考えさせられる)ことができないわけではない。もちろん一曲目の冒頭、右chから聞こえるギターの、最初のストロークを聞いただけでも彼だとわかるのだが・・・。