RYOGUYレコ発記念@なんや

名古屋駅で買い物をしてから桜通線御器所で下車。桜通線は地上に出るまでが難儀。開演時間が不明だったが食事を取る予定でなんや到着。ドアを開けたところでリョウガイのご両人が座って作業中。レコ発用のレコードの仕込み。二階へ。なんや特製カレー、そしてガイさんを真似て焼酎のホッピー割り。
Mr,F。Guyさんの古くからの音楽仲間(このあたり事情知らず)。バンダナを頭に巻いて弾き語りと思いきや楽器なし、70年代初頭の日本で流行った洋楽を、その歌だけではなく伴奏をまじえて唄う「芸」。いや正直「鼻歌」に近いといえよう。カラオケが行き渡ってしまったいま、歌うとは歌詞を追うことに他ならなくなったが、初めてポップスに親しんだ頃、英語の歌詞もあやふやにそのバックトラックの魅力も同等に聴いていたはず。当方より僅かに年上だろうかシカゴ、CCR、バッド・フィンガー、などなど、ところが「本職」はZappaのようでこれはかなり正確に長めに「演奏」。音楽をまるごと手に入れようとする試み。
小野浩輝(noon)。サンプリングされた音を実際にミニ鍵盤やスイッチを弾いていく。ラップトップに比べれば手作業が確認できてよろしい、それでも手元のみの運動のため見た目は派手ではない。なんやにしては大音量、10分足らず。
RYOGUY(小野良子+Guy)、今宵は雑誌「健康」(主婦の友社)から引用。3月、柳茶屋の対バンで思いがけず出くわしてしまったリョウガイ。Guy(ac-gt)が健康雑誌の一節を読み上げながらインプロヴァイズ、それに小野良子(fl)が寄り添っていく。一定の約束事をつくることで、かえってガイさんのアコギが際立たされるという好ユニット。とはいえ、しくみを既に知っているのに飽きない秘密はナンだろう。しかも今宵「ボーナストラック」と称して人生相談、夫婦の問題編に限ってやたらと盛り上がってしまうのはどういうわけだろう、しかも上品な雰囲気でオチあり、全く素晴らしい。なお本企画は投げ銭。帰りは鶴舞線にて。

  • RYOGUY Ginger Vinegar (8cmCDR)※ガイさん作の漫画豆本付き