Scott Walker

HMVでjewel caseの輸入盤。タイミングよく紙ジャケもリリースされていたがパス。5作目だけはレアで紙ジャケでしか流通しなかったが品切れ。どれも24bitリマスターとステッカーが貼られているが「2」「3」は明らかに旧盤のデザイン。なぜに突然Scott Walkerかといえば望月治孝つながりである。彼の新作、初の海外からのリリースとなるCDR"Muse Ni"(volcanic Tongue)のプレスの文中、彼のサックスを表すのに阿部薫/浦邊雅祥/Mastersonを引き合いに出すのはジョートー(常套であり上等)であるが、歌唱を評して Scott Walker, Jacques Brel and Baby Dee が不意を突かれた。Jacques Brelを引き合いに出すとはある意味で Lou Reed や Jandek よりも最大級の賞賛である。またBaby Deeとは初耳だったが、僅かな作品はCurrent 93のDurtroレーベルから出ているがどれもが少部数のみのカルトな存在。道化師の風貌でピアノやハープ、アコーディオンの弾き語り。最近作のミニCDがHMVのセールで300円なのを発見、即注文。さてScott Walkerである。いふまでもないWalker Brothers、かく申しても「太陽は輝かない」などポップスの範疇でしか記憶になかった。しかしJacques Brelのカバーを含む、すばらしい歌である。それこそマイナーなSSWを探す前に聴いておくべき歌手だった。こんなソロ作のこと、これまで全く知らなかった。ミュージックマガジン〜レコードコレクターズで抜け落ちていたからか。