溶け出したガラス箱vol.5@Lucrezia

名古屋で買い物。数年ぶりで矢場とんを訪れたり。浜松へ向かう新幹線で名古屋駅地下で求めた「先生はえらい」(内田樹ちくまプリマー新書)を読了。開場を少々おして2000/2500+500。トップは神奈川から参加した佐野正和(ユニット名?)、Macほか操る浜松出身+el-g、二人とも十代という。ひたむきな姿勢あり。
dead men's orchestra。Impedanceやソロで接してきた山田くんのバンド。3月のデビューライヴを逃していたので。大学時代から付き合いのあるメンバーが母体という。gt×2,bs,ds。冒頭、ファンクbsと細分化されたds、と言ってもダンサブルではない。自分が聴いていた音楽の範囲でしか説明できないが、まだ形づくられる途上の「on the corner」あるいはOrnette Coleman & prime timeが一気にno wave化したような。途中、ビートが小休憩し、持続するラーガ音にsyn-dsによるエスニックパーカッションやメタルパーカッションが重なる。この丁寧な胡散臭さよ。山田くんはbs,dsに盛んに指示を送る。Milesほどではないにせよかっこよい。しかしこの極楽の時間は僅かに24分しか続かなかった。この倍くらいで次回お願いしたい。
灰野敬二。彼の作品はほぼフォローしてきたがライヴは行けていない。昨年Bridgeでの津山篤やりっぱなし以来。Tokuzoでの最後が哀秘謡だったから純然たるソロは久々。轟音のギター〜リズムサンプリング〜古弦楽器〜ギターと持ち替えながら70分を越えて全く飽きることのない時間。何をやっても灰野敬二でした。アンコールの拍手が鳴り止まず、実際に応じてくれました。機材片付け後のしばしの合間に、残った客がそれぞれ緊張した面持ちで灰野さんに語りかける。当方も同じ立場で一言、1993年の名古屋市美術館が人生の転機だったと。「あれはパーカッションでしたね」と。そのライヴにかけつけた者は今宵数名いたことにも驚いた。今宵のビジネスホテルは門限があるため1AM過ぎにお暇する。物販にて唯一所持していなかったCDを求めた。アナログはピーカンファッジで格安に求めたものの買いなおし。