SOUL TRAIN

自宅の屋根裏にある段ボール箱のひとつが「SOUL TRAIN」ボックスである。NHK-BSで放映したものをVHSやら8ミリビデオに録りだめしたもの。71年から始まったが70年代の途中で録画は挫折した。全部で100タイトル=100時間くらいあるのではないだろうか。3倍速ゆえ段ボールに収まっているがDVDRに焼いてしまうと50枚組となってしまうだろう。そのひとつをプレイバック。ブラックミュージックが幸福だった頃。中学の頃、土曜日の深夜、塩野義製薬提供のジュン・サウンズ・インという枠内で、SOUL TRAINとIN CONCERTの2種類のプログラムが用意され、どちらかといえばIN CONCERTのほうが楽しみだった。知っているアーティストのライヴ映像は貴重だった。SOUL TRAINはそもそもクチパクだったし(生演奏も一部あったのだが)レコードにあわせてダンスする場面ばかりだったから面白みがないと思ってしまった。しかしいまとなっては60年代のスターの続き(モータウン、アトランティック)を観ることができたり、たとえばオージェイズ初登場の如くまさにこれからという段階(PIRなど)であったり目が離せない。ひとつメモ。These Eyesという曲。Junior Walker & The All Starsの演奏でオンエアされたが、このオリジナルはGuess Who。しかし当方が初めて耳にしたのはジャッキー・ミットーのカバー、Rough Tradeからリリースされた盤で。彼が耳にしたのはGuess WhoではなくJunior Walker & The All Starsのカバーを聞いてにちがいない、そういうグルーヴ。県立図書館で「リズム&ブルースの死」再読、「漫画に愛を叫んだ男たち(長谷邦夫)」など。