ルオー展〜原田依幸オーケストラ@Tokuzo

mabuya2006-06-03

とにかく出かけることとした。近鉄特急に飛び乗る。睡魔。市営地下鉄で伏見下車。名古屋市立美術館へ出向くのは何年ぶりか。ルオー展は明日までだった。市営公共交通機関で来館が証明できれば100円引き。出光コレクション。ルオーは当方が十代で出会った数少ない画家のひとり。そういえば岩波の「全版画」「全絵画」も就職記念に大学生協で一割引きで買っていたのを思い出した。今回、ぐっとこらへて図録に手を出さず。フランス語のpassionとは《出会い》であり《受難》である。東松照明展は諦めて今池へ向かう。ピーカンへも久しぶりに寄るがめぼしいものみつからず、またしてもマリア・クレウーザのCDを求む。ウニタ書店でも買わないつもりだったが近所に新しい書店が営業を始めており、応援するつもりで少々買った。こういう似非運動家きどりが抜けず。

  • マリア・クレウーザ リオの黒バラ(CD)

オフノート企画。3000/3500、昨日メール予約したため、それほど迷っていた。瓶ビール、春野菜とビーフン、ウコン酎。オフノート企画はいつも出演者の数が多いので入りを心配してしまうが開演15分押しの頃にはテーブルもおおよそ埋まり安堵する。前半は原田依幸のソロ。舞台左手にアップタイトピアノが置かれ、フロアから演者がみえるよう演者は斜め右奥に向かう。細やかな連打、姿勢はさほど崩さず。後半は原田依幸オーケストラと称される。以下パンフから写せば、関島岳郎(tuba.etc),中尾勘二(ds),臼井康浩(g),小野良子(as),照喜名俊典(eu.tb),ダイオン小林(b.sax),石渡岬(tp),鈴木茂流(b)。管は前列へ横一列並び。原田は第一部と同じ場所に置かれたピアノからときどき舞台正面最前列へ歩み出て、あるいは舞台から降りて指揮をし、また戻ってピアノを弾く。この流れはなんだろう、もどかしい。メンバーのうち愛知県産の方々はどちらかというとガイ・ユニットを通じた印象を抱いてしまっているためか(参加していない方もいるかもしれないが)。そもそも指揮にあわせる、という方法がジャズの技法としてポピュラーなのか、自分は疎いのでわからないが、ソロ時のスピードと比べると落差が大き過ぎる。即興でないアンサンブルだとしても指揮者の腕の振りがなければ合わないのか、という素朴な疑問が離れず。アンコールで再び聞かせてくれたソロが第一部に比べて力みの少ない、とても凛々しい演奏だった。やはり第二部、大人数の醍醐味にあと一歩か、それとも当方の嗜好が変わったからか、それとも当方のビッグバンド・アレルギーか。終演が9時前、まだ求めていなかったのを思い出し、会計時、もQさん追悼DVDR+CDRも買う。近鉄特急で帰宅。

  • もQ正伝 as a Free Improviser (DVD-R)
  • 弐千壱円 音の旅 (2CD-R)