伊福部昭が逝く・続

他多くのブログに倣って自らの伊福部体験メモ。幼少時から染み付いてしまった音楽のひとつ。幼稚園の頃、伯父に街まで連れて行ってもらった「怪獣大戦争」(65,東宝)が最初(しかも同時上映が「ガメラ」(65,大映)どうして?)。とはいえ「大魔神」など実際にスクリーンに映画として観た作品の数々は村の公民館で100円払ったのがほとんどにちがいない。
しかし手元に残された音源は僅かではなかったか。列挙すれば、☆1981年頃「ミュージックネットワーク」で2日間放送された「伊福部昭の世界」を録音した46分カセット。伊武雅刀が伊福部の声色で《子ども相手だから手抜きしないよう…》というコメントを披露。2日目は特撮以外の映画音楽から、とりわけエンディングで僅か十数秒かかった「銀嶺の果て」のオープニング・テーマに胸を熱くした(その後実際に観た作品がその期待に応えるものであった)。☆1981年頃NHK第一ラジオでたまたま放送されたインタビュー。故郷の音更近くにアイヌの村がある話。とても遠いところから発せられたもの。☆1983年頃「TDKオリジナルコンサート」をエアチェックした90分カセット。「ヴァイオリンと管弦楽のための協奏風狂詩曲」とか「ピアノと管弦楽のためのリトミカ・オスティナータ」など。84年頃が再評価の時代とは知らなかった。
社会人になってからすぐの87年「完全収録 伊福部昭 特撮映画音楽」というシリーズが出た。およそ3作品が2CDに収められるためひとつの作品がどうしてもCD2枚に分散している。これさえすぐに手が出なかったが5年後に3900円に値下げされた頃には迷うことなく一気に求めていた。この頃には出るCDすべて、の段階に入っていたように思う。