Mandog,Mondr’en,星屋光弘,松谷健,柳茶屋@Lucrezia

当直明け、車で帰省。夕方、バスで市内へ。市役所前で下車しLucreziaへ向かおうとするとどうしてもPolka Dot Slim前を通る。これまで放置されたままだったが今回は工事中の網で被われていた。2000+500。開演を過ぎていたがまだ始まる気配なく、物販コーナーに佇んで松谷さんに挨拶などして待っていると、普段のLucreziaとは異なる、背が高くて体格のいい、体力のありそうな、金髪の一群が現われる。一言でこれをキャプテン・トリップ系と言ってよいのか、宮下さんも髪を染め、以前のギター青年風から変貌していた。かつてミュージックマガジン誌で北中正和氏がこう書いていたのを思い出す、プラスティックスの海外公演で演奏に対しGang of Four のカッティングのすごさは腕力、体格の違いではないか、と。
まず星屋光弘。エレピ・ソロ。フラグメントのような即興小品よりもミニマム・ミュージックの力強さをもつものがよかった。しかし片手の指の動きでリズムがつくれるなんて、ピアノ弾きはすごい。Mondr'en。Lucrezia開店以来だろうオリジナルなバンド編成。ヴィブラフォンなどいったいどこから運び入れたのか。今宵UP-TIGHTのメンバーはライヴハウスの仕事に徹している。これもまたLucreziaの観どころだといえばファナティック過ぎるだろうか。今月はLucrezia強化月間として3度目。さてドラムレスはOKとして強迫的なビートがほしくなる、各人の音がよく出てきただけにとりわけそう思った。後半ホットに、gtのネックをおさえる腕が彫刻のように力強い。松谷健ソロ。前日にギューンカセットの須原さんが評した一言、ドローンだけれどグラム・ロックという表現が頭に残っていて影響された。大作の後、ギターを持ち替えて一曲歌ったのが見事。
柳茶屋。当方が初めてUP-TIGHTを観に来た2003年1月の頃から客席に必ずお見かけしたのが古木さんだった。ところがこれまでライヴを逃がしつづけてきた。今宵はDsが応援のラスト・ステージとのこと。ストレートなロック(ニューウエイヴ風)だが古木さんの開放コードを活かしたギターストロークを聴くと単にスピードを要求するだけではない気がするので来月のソロを待ちたい。そしてMANDOG。変貌は外見のみにあらず、宮下さんだけのカラフルな奏法じたいは変わらないのにグイグイと迫ってくる、しかも心地よく、疲れない音、圧巻。一点、喉に引っかかったように帰宅3AM。

  • MANDOG - the cannonball jam
  • MANDOG - Silver Machine Speed You!
  • MANDOG - ECHOPLEX
  • MANDOG - 新宿フリ〜ク
  • Marble Sheep - 2002.Oct.11th Hamamatsu POLKA DOT SLIM
  • Matsutani Ken - MICKEY GUITAR
  • 柳茶屋 - 2005.5.1 ※以上すべてCDR