うたううたうたい高田渡に捧ぐ@Tokuzo

千代崎駅から普通で四日市まで、本日は調子よく特急に乗り換えて名古屋へ。千種駅で降りて先にちくさ正文館書店へ立ち寄り「岡田史子作品集1ガラス玉」(飛鳥新社)を無事にゲット、thanks to Hagi-san。オフノート連続企画第三弾。¥2500。当初、渡辺勝+下村よう子ユニットがメインだったが急遽、追悼・高田渡に。高田渡が好きだった曲をインストで。「家路」など別として未知の曲多し。自分は高田渡のよきリスナー(ウォッチャー)ではなかった。Tokuzo2daysなど機会は幾度もあったのに逃していた。最後にライヴを観たのが97年那覇での山之口獏トリビュートではなかったか。あと教育テレビにへべれけで出演していたのが印象的。ライヴに戻ると、今回のバッキングは渡辺勝・関島岳郎・中尾勘二・船戸博史のカルテット。いつぞやのオフノート・フルオーケストラ状態に対しコンボで緊密度高し。前回は女性群総出演で目移りしてしまったが、今宵は下村よう子が一人大役を務める。高田渡が好きだった「大きな古時計」、渡辺勝のカバーを本人の前で,しかも本人のピアノを伴奏に歌う姿は凛々しかった。ピアノがいつもの奥まった場所から手前へセッティングされているので勝さんがよくみえた。ピアノのPAもよかった。とはいえありふれた追悼の空気を塗り替えたのはモンゴル民謡のお二方、三枝彩子(オルティンドー)横田和子(馬頭琴)。「生活の柄」も演奏したがその後に続くモンゴル歌曲。簡潔な解説を交えながら歌う進行はどこか「世界の民族音楽」の小泉文夫を思い出す。留学して学んだという。なぜにオフノートが、という疑問は括弧において、フォークを遡れば民衆の歌となるのか、あるいはこんな民謡から高田渡への道程に思いを馳せるのか、とまれ沖縄民謡を交えるよりは輪郭のくっきりしたさわやかさを感じた。いとうたかおがトリをつとめる。二ヶ月ごとに三度接してきたがエミグラントとしてそろそろレコーディングを希望したい出来ばえとなってきた。ギターを持たずに唄ってもいい、とさえ思うも彼のみずみずしく繊細なギターも捨てがたい。中尾さんのブラシングが冴える。マーボ春雨、瓶ビール、ウコン酎。