つるばみ&UP-TIGHT@Tokuzo

夕方、近鉄特急にて名古屋へ。先にピーカンへ寄ると正午なり・石田さんもやってきた。♪ピーカンでイシダさんに逢った♪という替え歌(黒のブルースの節で)が頭中に鳴り響く。ウニタ書店でチラシを運ぶ森田さんにであう。そのためか Tokuzo に着くと臼井さんより友川かずきのライヴ評を依頼される。レタス入りピリ辛チャーハン、ゴーヤーと麩のチャンプルー、瓶ビール2本、生3杯?。
UP-TIGHTの演奏は力みがなかった。45分間の演奏がひとつのまとまりだった。ある楽曲、たとえば Sweet Sister を演らねばならないから演るのではなく、自然に曲と曲がつながっていく。POLKAで当方が体験したエッジの強調されたものに比べ、どんなにハードでも伸び伸びとして、心地よく音に身を委ねることができた。
つるばみは河端さん曰く'discotique'ならぬ'death-cotique'。大きなうねりが幾度も幾度もおしよせ、その度に恵美さんが苦しそうな表情でパルス全開となる。
いづれにせよ、ツアー千秋楽がなせる技なのか。いや現代では古めかしいものとして映るだろう、地方都市をどさ回りするロード・ツアー(夏の阪神だ!)を設定することで濃厚な時間をつくりだす、錬金術師・河端一の面目躍如ではないか。私が若かったら同行したい気持ちだ。

  • UP-TIGHT - Live 2003
  • UP-TIGHT - Sweet Sister 1994〜2003
  • 一九七二 はじまりのおわり おわりのはじまり - 坪内祐三 書籍。吉野大作の歌に《世界が凍りついた1972》というのがあった。