大工哲弘&HORAI UNIT@Tokuzo

夕方より名古屋へ。テ―ブル席はほぼ満席、ステージ上もまたセッティング機材で隙間がない。総勢11名のメンバーは楽屋に納まりきれず、幕間にも渡辺勝さんがステージにはみ出していた。開演前からステージ上のサウンドチェックにひとり忙しそうだったが。新作「蓬莱行」の重要曲は網羅。大工哲弘のMCは緊迫する世界情勢を交えたものだったが、今回のライヴ自体のほうがアナーキー、だってこんなにタイミングを間違える大工哲弘って初めてだから。出だしが走ってもバンドは軽くフォローしていく。70年代から島唄を唄ってきた名人がこの期に及んで、なぜにパンタを、ミルトン・ナシメントを歌わねばならないのか。ふだんならば沖縄からの風を堪能するところが、今回、大工哲弘一人ではない楽しさ。沖縄というブランドにも、マイナー路線にも転ばない、堂々としたものだ。「トラベシア」でハミングのようなバック・ボーカルが聴こえてくる。いったい誰だろうとステージ上をよくみれば勝さんだった(自分からちょうどみえにくい角度だった)。CDにはなかった、印象的なアレンジ。勝さん、イマイアキノブさんほか沖縄以来の再会、しかし終電で帰らねばならず、4日後の再会を約束して帰路に。
CD「渡辺勝 アンダーグラウンド・リサイクル」これはエミグラントではないのか。
CD「ひがしのひとし 水の記憶」たしかにブラッサンス的、ベーシック録音に東京でバック・バンドをオーバーダブとは。
名古屋ウニタ書店で「たかがバロウズ山形浩生」。