関西 NO WAVE 2003〜ウルトラビデ再結成ライブ@Polka Dot Slim

午前、高田本山お七夜で人ごみへ。夕方より車で浜松へ。開演がおしているということで古本屋へ立ち寄り時間をつぶすも「ジャングル大帝(上下)」「河童の三平(文庫版)」求む。
終演後にCD求む、「ウルトラ・ビデ/インプロビゼーションアナーキー」「ナスカ・カー/マキシマム・スピード」「ナスカ・カー/ナスカ・エクスプロージョン」。帰りは夜をぶっ飛ばせ。結局、実家に立ち寄らずに浜松へ出かけたのがよかった。
今回の遠征目的は実はUPTIGHTから始まっている。大阪夏の陣・ハードレインにて○○さんから「浜松にUPTIGHTあり」と知らされた。灯台下暗し、ぜひホームグラウンドで体験したいと思っていた矢先の企画だった。地元のライヴハウスもこれまで行ったことがなかったし。それともうひとつ、ウルトラビデのことは言いづらい。自分ときっちり同世代。しかし当時のNO WAVEを生では体験していない。当方にとってのウルトラビデとはずばりコーイチローだった。年末の「G-Modern」の大特集には何かしっくり来ないものを感じた。東京と大阪の晴れ舞台にわざわざ出かけるつもりはなかった。だから前哨戦となる浜松は観る価値がある、と結論をつけた。0100Eはタカハシさんつながりだ。去年夏の野外フェスをまとめたってなかなかのもの、これも浜松生れとして知らないわけにはいかない。さまざまな事情からどうしても行きたいライヴとなったのだった。

《まだ余韻にひたっています。最初から最後まで楽しかったです。ついに体験、初UP-TIGHT、とりわけ後半の音圧がすばらしく、聴くほうもかなり集中して堪能いたしまいたしました。ドラムスの音色も七変化かつ繊細で、ディレイみたいな音の出し方が気に入りました。
 ULTRABIDEはまだあまり書かないほうがいいのでしょうか。たしかに回顧的でも懐古的でもありませんでした。「巨人」たちがお互いにノリを探り合うような場、その場に居合わせることのできた幸福。ブランクのあった現役バンドが同じく現在進行形の若いバンドとタイバンする、これは結果として浜松だけの優れた企画となりえました。HideさんがMC中、タイバンの0100Eを指して「Next Generation!」と表したのも爽やかでした(単語英語、かっこよかったっすよ)。テキサス風に身を纏った中屋さん、テレミン+発信機で強力に大活躍。終演後しばらくウルトラビデのメンバーも他のバンドの面々とともに階段で佇んでいたのがなんだか絵になっていました。「コミユン」「嫌われ者」がなかったのが残念だがない者ねだり。
 最後に初ポルカ、店員さんお薦めのヴードゥーライス美味しかったです。それに安かった!まだまだメニューはいろいろありそうで、これも病みつきになるかもしれません。まずは次回4月によろしくお願いします。》(某BBSへ)

 しかしウルトラビデが活動していたまさにその当時、自分もZEPPなんかのカバー・バンドをやっていた。私もパンクをやりたかった、しかし相手を探すことができなかった。単独でやればいいことにも気がつかなかった。もっとやれたのでは?いや才能はなかった、やれなかったのだ。YAMAHAビルで行われた「学芸会」では唯一、タイバンの浜松西高のバンドのことを覚えている。ボブ・マーリーの「ルーツ・ロック・レゲエ」がコピーではなく強力なリズムの塊として演奏されていた。それとZEPの「ロックンロール」これも新解釈と言ってしまえばそうだが、ボーカルはマイクスタンドを軸にグルグルと廻りながら絶叫、おおっオリジナルの浜松パンクがある!とファンになった、しかし声もかけずに終わってしまった。あれは、関西NO WAVEおよび東京ロッカーズに唯一対抗できた筈。